主にアイアンやウェッジのカタログに記載されている「バウンス角」。これは何を意味しているのでしょう?
クラブヘッドを地面に置いた際に、リーディングエッジ(ソールの前部分)が浮くソール形状のものを「バウンスソール」、トレーリングエッジ(ソールの後部分)が浮くものを「スクープソール」と呼びます。地面を0°とした際に、この「バウンスソール」のソールと地面の角度の差を一般的に「バウンス角」と呼びます。(因みにスクープソールは所謂「地面に刺さるクラブ」になるため、通常の仕様ではありません)
ではバウンスは具体的にどのような効果があるのでしょうか。
バウンスソールの効果は、角度が大きくなるほど地面に刺さりにくくなることにあります。大きければバンカーや深いラフからのショットが打ち易くなる為、通常サンドウェッジ(ロフト角56〜58°)のバウンス角は大きめ(10〜14 °)を選択します。
逆にアプローチウェッジ(ロフト角48〜54°)ではフェアウェイや硬いライからのショットの際に、バウンスが大き過ぎるとソールが地面に跳ね返されトップなどのミスに繋がる為、小さめ(6〜10°)を選ぶのが一般的です。
またロブウェッジ(ロフト角60°以上)は、硬いタイトライからでもフェイスを開かずに高い打出しを可能にする為、ソール幅が広くバウンス角は小さめになっています。(バンカー等用に8〜10°も有ります)
上記が一般的なバウンス角の選択方法ですが、実際はコースや用途によっていくつか使い分けるのが良いでしょう。例えば、沖縄のゴルフコースはフェアウェイやバンカーが硬めに設定されているコースが多い為、沖縄でゴルフをされる際にはウェッジのバウンス角は小さめのものを選択するのがオススメです。
またダフリやザックリのミスが多い方は、比較的バウンス角が大きめのものが、地面に刺さりにくく芝の上を滑ってくれる為、ミスの軽減に繋がってくれます。
現在は各メーカーから多種多様なウェッジが出ていますので、ぜひ色々試してみてください!