番手の数字を合わせてショートウッドやユーティリティを購入したのに、アイアンセットとの距離感が合わない、逆にアイアンの方が飛んでしまうという経験をしたことはありませんか?これにはスペック的にいくつかの理由が考えられるのですが、多くの場合ロフト角の選択ミスが原因になっているように感じます。
これは以前は3番アイアン=3UT=7W、4番アイアン=4UT=9Wといったように選んでも問題無かったウッドとUTが、アイアンのストロングロフト化によって、番手ではなくロフト角で選ばなければならなくなっているからです。
一昔前までは5番アイアンのロフト角は標準で28°前後でしたが、現在は22°のものまで出ています。ロフト角が22°というのはこれまでの3番アイアン、つまり3UTや7番ウッドと呼ばれていたクラブと同じロフト角になります。飛距離はロフト角に依るところが大きいため、その上のクラブをセオリー通り3°間隔で選ぶとなると、5番アイアンがロフト角22°の場合、19°程度のクラブを選ばなければなりません。ロフト角19°前後のクラブというと5番ウッド若しくは2UTとなるため、セットの流れとしてはこれらから選ぶことが適切になります。
またクラブを選ぶ際には、そのクラブで出やすい弾道も念頭に選びましょう。重心位置に関連して、基本的には弾道の高い方からフェアウェイウッド>UT>アイアンとなります。その為、例えば風の強い日にはアイアン、弱い日にはフェアウェイウッドかUTを使用するといった使い分けも良いでしょう。最近またプロも使いだしてきたアイアン型UTは、中弾道で風に強い球が出やすいモデルが多いため、特にウッド系の顔が苦手な方にオススメです。
また一般的にクラブの種類に関係なく、ゴルフクラブはソール面が広い方(低重心)が高弾道の球が出やすくなります。クラブを選ぶ際のご参考にしてください。