今年は各社から最新のドライバーが発表され、ドライバーの当たり年となっています。しかし購入後すぐに結果が出る方がいる一方で、せっかく新商品を購入したのに「ご自分には合わなかったのでどうにかならないか」というご相談を当店でも受けることが多くなりました。
そこでどのように選べばご自分の理想に近いドライバーに出会えるのか、ドライバー選びの基本を考えていきたいと思います。
まず最初にご注意いただきたいのが「シャフト」です。最近メーカー純正のシャフトのフレックス表記が、数値的には柔らかくなってきていると感じています。イメージ的には以前「R」表記されていたものが「S」表記になった感じです。(フレックスは各メーカー基準のため、これは良い悪いではありません。念のため。)
そのため試打をした際にタイミングが合えば一発の飛距離が出ることはありますが、コースでの安定感という意味では少々心許なくなります。そのため純正シャフトに関しては、いつも使用しているフレックスの1フレックスまでお試しいただいた方が良いでしょう。(当然ながらメーカー自身が挿した純正外のシャフト及びリシャフトされたクラブはこの限りではありません)
重心角にも関係しますが、重心深度も重要な要素です。基本的に重心深度の深い深重心のヘッドはミスヒットに強く、浅重心のヘッドはスピン量を減らす効果がありますがボールを高弾道で打出しづらいという特徴があります。つまりまだスイングが安定せず打出し角が低くキャリーが出ない方は深重心のクラブを、打出し角が高すぎでスピン量が多くランが出ない方は浅重心のクラブを使うことで、クラブが現在の短所を補ってくれる可能性があります。
一般的には深重心はヘッドの投影面積の大きいシャローフェース、浅重心はフェース面が大きめのディープフェイスとなっています。
ロフト角とシャフトの硬度による効果は、キックポイントにもよりますが一般的に図のようになります。数値としてはHSが45m/sで打出し角は13°程度、40m/sで15°程度、35m/sで16.5°程度を目安に、バックスピンは1,800〜2,500回転程度が最適と言われています。
これらをご参考に、シミュレーターなどで計測しながらご自分に最適なクラブを見つけてください!