一昔前は「ゴルフに筋力トレーニングは必要無い」と言われていました。それを180°覆したのがタイガー・ウッズの登場です。特にジュニア時代にタイガーを見て育った世代が、現在世界のゴルフを席巻している20代前半から30歳までの世代です。マキロイ選手の広背筋や松山選手の下半身は、日々のウエイトトレーニングの賜物でしょう。もちろんアマチュアゴルファーがそこまでやる必要はありませんが、ある程度の筋力や身体の柔軟性は飛距離アップや怪我の防止にも役立ちます。
ゴルフで特に重要なのは土台となる下半身と大きく動く上半身を繋ぐ箇所、つまり腹筋・背筋や臀部を含めた股関節周りになります。
まずは腹筋ですが、これはいわゆるコアトレーニングの「プランク」をお勧めします。このトレーニングは比較的気軽にでき、なおかつ深層部分の細かい筋力まで鍛える事ができるため、このトレーニングとクラブを振るだけで安定感はだいぶ増すでしょう。動画では1分間から始まっていますが、初めは20〜30秒で無理のない秒数から始めましょう。
次に股関節周りですが、これは何と言ってもスクワットが効果的です。ただし気を付けていただきたいのが、スクワットのやり方です。単なる屈伸運動をしてしまうと膝を壊してしまう恐れがあるため、最初は難しいと思いますが、動画のような方法で必ず骨盤から動かす意識を持って行ってください。
このスクワットは下半身を満遍なく、そして無理なく鍛えられるため、シニアや女性の方にもお勧めです。
こちらも最初は10〜15回程度から始めましょう。
筋力トレーニングは、アスリートゴルファーでなければ基本的には上記の2種類で構わないかと思います。あとはストレッチや柔軟体操を続ける事(ウエイトトレーニングの効果が見えるまで約3ヶ月。実はこれが一番難しいのですが…)によって、飛距離や安定性は増していきます。
最近ショットの精度や飛距離が落ちてきた方や、後半疲れてクラブを振るのがキツいと感じている方は、ぜひトライしてみてください!